こんにちは、はにむらです。
科学や自然について楽しく学べる英語絵本「Hello, World」シリーズ。前回の『Hello, World! Dinosaurs』に続く第3弾は、「海の生き物」をテーマにした絵本を紹介します。

『Hello, World! Ocean Life』です。
この記事では、『Hello, World! Ocean Life』の大まかなあらすじや感想、使われている単語や文法などを紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね。
『Hello, World! Ocean Life』の詳細情報
タイトル | Hello, World! Ocean Life |
---|---|
著 | Jill McDonald(ジル・マクドナルド) |
イラスト | |
本編ページ数 | 24P |
総単語数 | 296語 |
絵本の種類 | ボードブック/電子書籍 |
『Hello, World! Ocean Life』のあらすじ
Most fish covered with scales, which protect their body and help them move.
出典元:『Hello, World! Ocean Life』
海は生命に満ちている。
飛び込んで、見てみよう!
君には何が見えるかな?
『Hello, World! Ocean Life』の感想・レビュー

様々な海の生き物の特徴が学べる
海に生息する、様々な生き物について楽しく学べる絵本です。
魚はもちろん、クジラやイルカ、カニ、クラゲなど、全部で11種類の生き物が登場。それぞれ2〜3文の文章を使って、特徴や特性が分かりやすく説明されています。
例えば、以下のような事柄を知ることができます。
- イルカは音を出して互いに意思疎通をする。
- タコには足が8本、心臓が3つ、脳が9つある。
- ウミガメは浜辺の砂に卵を産む。
書かれてある内容は簡単過ぎず、難し過ぎずといった印象です。登場するのは一般的に馴染みのある生き物ばかりですが、中にはあまり知られていないような知識もあるので、大人が読んでも勉強になると思います。
カラフルで親しみやすいイラスト
大きくてカラフルなイラストも特徴的。特にクジラやタコは、見開きいっぱいに描かれていて迫力があります。
生き物たちの特徴を捉えつつ、可愛くデフォルメして描かれているので、万人に親しみやすいと思います。
海の青色やグラデーションも美しく、水族館にいるような気分を味わえます。個人的には、クラゲのページがカラフルで一番お気に入りです。
『Hello, World! Ocean Life』の単語・文法
本文中に登場する単語・文法の中で、特筆すべきものを以下で紹介します。
主な単語
- blowhole [blóuhòul]
【名】噴水孔 - pod [pɑ’d]
【名】小群 - pouch [páutʃ]
【名】袋、嚢 - claw [klɔ’ː]
【名】(カニ・エビなどの)はさみ - flipper [flípər]
【名】ひれ足 - fin [fín]
【名】ひれ - scale [skéil]
【名】鱗 - gill [gíl]
【名】えら - tentacle [téntəkl]
【名】触手 - sting [stíŋ]
【動】~を刺す
主な文法
・現在完了形
現在完了形は「have+過去分詞」の形で、以下3つのいずれかの意味を表す文法です。
- 継続「ずっと~している」
- 経験「~したことがある」
- 完了・結果「~したところだ、もう~した」
この絵本では、貝殻のページで②の「経験」を意味する疑問文が、ウミガメのページで①の「継続」を意味する肯定文が登場します。
・Have you ever seen a whirlpool ?
→渦潮を見たことはありますか?
・I have lived in this city since five years ago.
→私は5年前からこの街に住んでいます。
・分詞構文
分詞構文とは、分詞(現在分詞もしくは過去分詞)が接続詞と動詞をあわせ持った働きをする構文のことです。
分詞構文は、「時」「条件」「原因・理由」「結果」「付帯状況」「譲歩」など、様々な意味を表すことができます。
この絵本では、タツノオトシゴのページで現在分詞の分詞構文(結果)が登場します。
・Microorganisms break down organic matter, helping (=and they help)clean the water.
→微生物は有機物を分解して、水を綺麗にするのに役立ちます。
・関係代名詞「which」の非制限用法
関係代名詞とは、接続詞と代名詞の役割をあわせ持ち、先行詞(直前の名詞)を修飾する語を指します。
関係代名詞「which」は、先行詞が「物」の場合に用いることができます(主格もしくは目的格)。
この絵本では、魚のページで主格の「which」が、クラゲのページで目的格の「which」が登場します(どちらも非制限用法)。
※非制限用法は関係代名詞の前に「カンマ(,)」が用いられ、先行詞を補足する役割を持ちます。
・He has a flag, which is a striped pattern of red and blue.
→彼は旗を持っていて、それは赤と青の縞模様です。
・He has a flag, which I use as a landmark.
→彼は旗を持っていて、私はそれを目印にしています。
『Hello, World! Ocean Life』はこんな人におすすめ
海の生き物や、水族館が好きなお子さんには特におすすめです。2~3歳頃から、幅広い年齢層で楽しめると思います。
文章は見開き1ページあたり2~4文。登場するのは一般的によく知られた生き物ばかりで、単語や文法もさほど難しくはありません。「Hello, World!」シリーズの中でも、特に読みやすい絵本だと思います。
