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難民について学べる英語絵本『The Long Way Here』

難民について学べる英語絵本『The Long Way Here』
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こんにちは、はにむらです。

6月20日は「世界難民の日」。難民の保護と支援に対する世界的な関心を高めることを目的として、2000年12月4日に国連総会で制定された国際デーです。

グローバル化が進み、世界情勢も不安定な昨今。日本でも、難民問題は決して他人事ではなくなっています。

そこで今回は、難民をテーマにした英語絵本を紹介します。

『The Long Way Here』の写真『The Long Way Here』です。

こちらは市販の絵本ではなく、イギリスのオンライン教育出版社「Twinkl Japan」が提供している電子書籍です(※写真はPDFデータを印刷したものを撮影)。来る6月20日の世界難民の日に、オンラインにて無料提供される予定となっています。

『The Long Way Here』のダウンロードページ

Twinkl Japanでは、この他にも世界難民の日に合わせ、日本に逃れてきた難民・避難民の子どもたちへの学習支援として、日本語教材やウクライナ語教材の無料提供なども行う予定です。詳しくはTwinkl Japan公式ブログをご覧ください。

Twinkl Japan公式ブログ

 

以下、この記事では、難民をテーマにした英語絵本『The Long Way Here』の大まかなあらすじや、個人的な感想・レビューを紹介します。また、絵本を読む際に参考となるよう、使われている単語や文法についても解説していますので、是非チェックしてみてくださいね。

『The Long Way Here』の詳細情報

タイトル The Long Way Here
本編ページ数 24P
総単語数 839語
絵本の種類 電子書籍

『The Long Way Here』のあらすじ

But the biggest difference that Teddi noticed was the language.
All the strangers around them were speaking English.
Mariya didn’t speak English.

出典元:『The Long Way Here』

マリヤとテディベアのテディは、故郷から遠く離れた学校で不安を抱えていた。新しい学校は制服の色も食べ物の匂いも異なり、何よりマリヤはみんなと同じ言葉を話せなかった。

テディは他の子どもたちが連れてきたおもちゃと出会い、マリヤとの長くて辛い旅の話を始める。すると、他のおもちゃたちもここへ来るまでに長い道のりを越えてきたことが分かり――。

『The Long Way Here』の感想・レビュー

寂し気なテディベアの写真

難民について学べる入門編の絵本

戦闘によって祖国を追われた少女マリヤとテディベアのテディが、異国の地の学校へとやって来る物語。戦争の直接的な描写や過激な表現などはなく、比較的易しい英語とポップなイラストでありながら、キャンプでの凍てつく寒さや家族との別れなど、難民となってしまった子どもたちの苦難や不安、悲痛な気持ちがしっかりと描かれています。

難民問題には様々な側面がありますが、この絵本は「世界にはこんなに大変な思いをしている子どもたちがいる」という所に焦点が当てられており、まさに難民問題の入門編と言える絵本だと思います。

おもちゃたちの視点で語られるストーリー

マリヤたちの辛い体験は、子どもたちの口から語られることはなく、全てテディを始めとするおもちゃたちによって語られます。これによって、難民という重いテーマのストーリーに対しても、読者の子どもたちが親しみを持ちやすくなっていると思います。

また、それと同時に、声を上げたくても上げられない難民の子どもたちの心の声を、おもちゃたちが代弁しているようにも私は感じました。マリヤたちの体験は、「マリヤが新しい学校に少しずつ慣れ始めた」という描写の後にテディの口から語られます。これは、たとえ子どもたちが新しい環境に慣れ、笑顔で過ごせるようになったとしても、彼らが祖国を追われた経験や心の傷は決して消えるわけではない、というメッセージにも受け取れます。彼らがこのような体験をしなければならなくなった背景や、それを起こさないために何ができるかを、私たち大人は真剣に考えなければならないと感じました。

『The Long Way Here』の単語・文法

単語カードの写真本文中に登場する単語・文法の中で、特筆すべきものを以下で紹介します。

主な単語

  • clutch [klˈʌtʃ]
    【動】~をしっかり握る
  • upsetting [ʌ`psétɪŋ]
    【形】動揺させるような
  • unfamiliar [ʌ`nfəmíljɚ]
    【形】よく知らない、馴染みのない
  • back home
    (名詞の後に置いて)故郷の
  • relieved [rilíːvd]
    【形】安心した
  • squeeze [skwíːz]
    【動】ぎゅっと握る、きつく抱く
  • eventually [ivéntʃuəli]
    【副】遂に、やがて
  • shuffle [ʃʌ’fl]
    【動】足を引きずって歩く
  • cosy [kóuzi](=cozy)
    【形】居心地の良い
  • well up
    【動】こみ上げてくる
  • shiver [ʃívər]
    【動】震える、おののく
  • huddle [hʌ’dl]
    【動】群れる、身を寄せ合う
  • stick together
    【動】共に離れない、結束する

主な文法

・過去完了形

この絵本の文章は過去形で書かれているので、物語の中を起点として過去のことを語る場合には「過去完了形」が用いられています。

過去完了形は「had+過去分詞」の形で、以下3つのいずれかの意味を表す文法です。

  1. 完了・結果「~したところだった、もう~していた」
  2. 継続「ずっと~していた」
  3. 経験「~したことがあった」

この絵本では、上記3つ全ての用法が登場します。

She hadn’t told Teddi that anything was wrong.
→彼女はテディに何かおかしいとは言っていなかった。
完了・結果の用法)

Something had been wrong for a while.
→しばらくの間何かがおかしかった。
継続の用法)

I had never heard of the places.
→その場所については聞いたことがなかった。
経験の用法)

・So+V+S

「~もそうだ」と同意を表す倒置表現です。文頭に副詞「so」が置かれ、主語(S)と動詞(V)が倒置されます。

So do I.
→僕もそうだよ。
So do the children!
→子どもたちもそうなんだよ!

『The Long Way Here』はこんな人におすすめ

物語のテーマやボリューム的に、小学校中~高学年以降の子どもに最適ではないかと思います。
(我が家の3歳の娘に読み聞かせしてみたところ、イラストに興味を示していたものの、内容は理解できていませんでした。)

子どもたちの辛く悲しい体験が描かれるので、感受性の強すぎるお子さんが読む際にはフォローが必要かもしれません。大人にとっても学びがあり、考えさせられる内容です。家庭での英語学習として、また国際問題について知り考えるきっかけとして、非常に良質な教材だと思います。

6月20日の世界難民の日に無料でダウンロード可能ですので、是非親子で一緒に読んでみてください。

『The Long Way Here』のダウンロードページ