こんにちは、はにむらです。
子どもに「大好き」の気持ちを伝えるのはとても大切なことですよね。私も毎日言葉にするよう心掛けています。
直接言葉にするのが照れ臭いという方は、絵本の読み聞かせを通して伝えてみるのも良いかもしれませんね。
今回は、「大好き」を伝えられる心温まる英語絵本を紹介します。

『Guess How Much I Love You』です。(※写真はペーパーバック版)
子どもはもちろん、大人にもおすすめしたい、とても素敵な絵本ですよ。
この記事では、『Guess How Much I Love You』の大まかなあらすじや感想、使われている単語や文法などを紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね。
『Guess How Much I Love You』の詳細情報
タイトル | Guess How Much I Love You (邦題:どんなにきみがすきだかあててごらん) |
---|---|
著 |
Sam McBratney(サム・マクブラットニィ) |
イラスト |
Anita Jeram(アニタ・ジェラム) |
本編ページ数 | 28P |
総単語数 | 376語 |
絵本の種類 | ボードブック/ハードカバー/ペーパーバック |
『Guess How Much I Love You』のあらすじ
“This much,” said Little Nutbrown Hare, stretching out his arms as wide as they could go.
出典元:『Guess How Much I Love You』
おやすみ前に、小さいウサギが大きいウサギに言いました。
「僕がどんなに君のこと好きだか、当ててごらん。」
「分からないなあ」と大きいウサギ。
小さいウサギは両手をいっぱいに広げて、
「こんなにだよ。」
ところが大きいウサギの腕は、もっと長いのです。「でも僕は、こーんなにだ。」
「ふーむ、それは、とってもだ」小さいウサギは考えました――。
『Guess How Much I Love You』の感想・レビュー

心温まるストーリー
小さいウサギと大きいウサギが、お互いのことをどれだけ好きか伝え合う、とても可愛らしいお話です。
小さいウサギは両手をいっぱいに広げて、「君のことがこんなに好きだよ。」と愛の大きさを表現します。しかし、大きいウサギの方が体が大きいので、「でも僕は、こーんなにだよ。」と、もっと大きく愛を表現できるのです。
それでも小さいウサギは負けじと考えて、背伸びをしたり、逆立ちをしたりしながら、色んな方法で「こんなに好きだよ!」と体いっぱいに表現しようとします。そんな一生懸命な姿が可愛らしく、とても愛おしく感じます。
二匹のウサギが親子なのか友達なのかは分かりませんが、私は自分と幼い我が子を重ねながら読みました。読み終わると胸がいっぱいになる、そんな素敵な絵本です。
淡いタッチの優しいイラスト
水彩画のような淡いタッチのイラストが美しく、心温まるストーリーをより感動的なものにしています。
二匹のウサギが愛の大きさを表現し合うシーンでは、ウサギたちの動きが生き生きと描かれています。小さいウサギの動きは可愛らしく、大きいウサギの動きはダイナミックです。
物語後半では、夜が更けた静寂の中で、大きなウサギが小さなウサギを大事そうに抱えたり、愛おしそうに見つめたりする姿が描かれており、とても印象的です。
大切な人への贈り物にぴったりな絵本だと思います。
『Guess How Much I Love You』の単語・文法

主な単語
本文中に登場する単語の中で、特筆すべきものをいくつか紹介します。
- nutbrown [nʌ’tbráun]
【形】栗色の - hare [héər]
【名】野ウサギ - tumble [tʌ’mbl]
【動】倒れる - bounce [báuns]
【動】跳ねる - lane [léin]
【名】小道、細道 - thorn [θɔ’ːrn]
【名】(植物の)とげ
主な文法
使われている文法はやや難しい印象ですが、イラストやストーリーの流れから内容は推測しやすいと思います。
中でも多く使われている文法について、いくつか紹介します。
・分詞構文の付帯状況
「S+V, ~ing…」
(Sは~しながらVする)
「~しながら」「~して」のように、二つの動作を同時に表す文法です。
・He is reading books, listening to music.
→彼は音楽を聴きながら本を読んでいます。
この絵本では、あらすじ冒頭の文章のように、ウサギたちが体を動かしながら「こんなに好きだよ」と言うシーンで使用されています。
・as~as+S+can
形容詞の原級を使った慣用表現で、「as~as possible」(できるだけ~)と同じ意味になります。
・I ran as fast as I could.
=I ran as fast as possible.
→私はできるだけ速く走った。
こちらの文法も、あらすじ冒頭の文章のように、ウサギたちが体いっぱいに愛情を表現しているシーンで使われています。この場合は主節が過去形の文章なので、「can」は過去形の「could」になっています(※時制の一致)。
・I wish+仮定法過去
「~であれば良いのに」と、現在の事実に反する願望を表す文法です。仮定法過去では、動詞は過去形を用います。
・I wish I had a lot of picture books.
→絵本がたくさんあれば良いのに。
この絵本では、小さいウサギが大きいウサギを見ながら「あんな(長い)腕があれば良いのにな。」と考えるシーンなどで使用されています。小さいウサギの純粋さが伝わる、とても可愛いシーンです。
『Guess How Much I Love You』。是非、大切な人を想いながら読んでみてくださいね。