こんにちは、はにむらです。
英語学習の第一歩である「アルファベット」。アルファベットを学べる本はたくさんありますが、今回はその中でも少しユニークな、おすすめの英語絵本を紹介します。
『Tomorrow’s Alphabet』です。
この記事では、『Tomorrow’s Alphabet』の大まかなあらすじや感想、使われている単語や文法などを紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね。
『Tomorrow’s Alphabet』の詳細情報
タイトル | Tomorrow’s Alphabet |
---|---|
著 | George Shannon(ジョージ・シャノン) |
イラスト | Donald Crews(ドナルド・クルーズ) |
本編ページ数 | 52P |
総単語数 | 158語 |
絵本の種類 | ペーパーバック/学校 |
『Tomorrow’s Alphabet』のあらすじ
A is for seed―
tomorrow’s APPLE
出典元:『Tomorrow’s Alphabet』
Aは種―明日のりんご(APPLE)のA。
Bは卵―明日の鳥(BIRDS)のB。
色々な物の「明日の姿」を見ながら、アルファベットの「A」から「Z」までを学んでいこう。
『Tomorrow’s Alphabet』の感想・レビュー
アルファベットだけでなく物事の前後の姿が学べる
「A」から「Z」までのアルファベットと、それぞれのアルファベットで始まる単語が学べる、見開き26ページの絵本。オーソドックスなタイプのものとは少し異なる、ユニークなアルファベット絵本です。
例えば「A」なら、左のページに種のイラストと、「A is for seed」の文章が。「Aなのにseed?」と一瞬疑問が湧きますが、右のページにはりんごのイラストと、「tomorrow’s APPLE」の文章があります。
つまり、「A is for APPLE」ではなく、「A is for seed―tomorrow’s APPLE」と表現することで、「種」が時間の流れと共に「りんご」に変わることを示しています。
「B」から「Z」までも同様で、1つのアルファベットに付き2つの英単語が登場。アルファベットを順番に学びながら、「牛乳がチーズになる」「水が氷になる」といった、物事の前後の姿を学ぶことができます。
想像力を豊かにする芸術的なイラスト
ドナルド・クルーズの描く、繊細で色鮮やかなイラストが秀逸。画集を見るような感覚で、大人の目線でも楽しめます。
食べ物や動植物など、実に様々な物が描かれており、前後の姿の違いに自然の神秘を感じることができます。子どもの好奇心を刺激し、想像力を豊かにしてくれる絵本だと思います。
『Tomorrow’s Alphabet』の単語・文法
本文中に登場する単語・文法の中で、特筆すべきものを以下で紹介します。
主な単語
- ember [émbər]
【名】燃えさし、残り火 - wheat [hwíːt]
【名】小麦 - bulb [bʌ’lb]
【名】球根 - yarn [jɑ’ːrn]
【名】編み糸 - bud [bʌ’d]
【名】芽、つぼみ - moth [mɔ’ːθ]
【名】蛾 - twig [twíg]
【名】小枝 - acorn [éikɔːrn]
【名】どんぐり - clay [kléi]
【名】粘土
主な文法
・前置詞「for」
前置詞「for」には様々な意味がありますが、ここでは「〜を表して」という意味で使われています。
「A is for Apple.」は「AはAppleのA。」と訳すことができ、「あ、はあめんぼのあ。」のように広く使われる表現のようです。
『Tomorrow’s Alphabet』はこんな人におすすめ
難しい文法は一切なく、読み聞かせの難易度自体は非常に易しいです。ただし、オーソドックスなタイプのアルファベット絵本とは異なるので、「アルファベットを覚えるための絵本」というよりも、「アルファベットを覚えた子どもが楽しむ絵本」だと思います。
英語に自信のない方や、子どもにネイティブの英語を聞かせたい方には、「株式会社ワールドライブラリー」が販売するCD付き絵本がおすすめです。CDにはネイティブスピーカーによる『Tomorrow’s Alphabet』のリーディング音声のほか、絵本の詞を一定のリズムに乗せたチャンツや、オリジナルのメロディーに絵本の詞を乗せた歌が収録されています。是非チェックしてみてくださいね。