こんにちは、はにむらです。
「飼っている生き物がいなくなってしまった」という経験は、誰もが一度はしたことがあるのではないでしょうか。
今回は、迷子になった猫を探して、世界中を巡る少年のお話を紹介します。

『Have You Seen My Cat?』です。
この記事では、『Have You Seen My Cat?』の大まかなあらすじや感想、使われている単語や文法などを紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね。
『Have You Seen My Cat?』の詳細情報
タイトル | Have You Seen My Cat? (邦題:ぼくのねこみなかった?) |
---|---|
著 | Eric Carle(エリック・カール) |
イラスト | |
本編ページ数 | 21P |
総単語数 | 93語 |
絵本の種類 | ボードブック/ハードカバー/ペーパーバック |
『Have You Seen My Cat?』のあらすじ
Have You Seen My Cat?
This is not my cat!
出典元:『Have You Seen My Cat?』
「僕の猫、見なかった?」
迷子になってしまった飼い猫を探して、少年は世界中を回ります。出会った人々が、「あっちにいたよ」と教えてくれるのですが――。
『Have You Seen My Cat?』の感想・レビュー

猫を想う少年が色々な国を探し回るストーリー
「はらぺこあおむし」などで知られるアメリカの絵本作家、エリック・カールの作品。猫を探す少年と、色々な国・民族の人々、そして様々な「猫」たちが登場するお話です。
「僕の猫、見なかった?」と少年が尋ねると、人々は「あっちにいたよ」と指で示しながら教えてくれます。しかし、どれも自分の猫ではありません。果たして、少年は猫に会うことができるのでしょうか――?
同じようなやり取りが繰り返されるシンプルな絵本ですが、飼い猫を想う少年の優しい気持ちや、様々な国の文化・多様性に触れることができます。
様々なネコ科の動物に出会える
エリック・カールの描く、カラフルで迫力あるイラストが魅力の本作。
言葉による説明はありませんが、インディアン、アフリカ系民族など、実に多様な民族が登場し、少年が色々な国を探し回っていることが伺い知れます。
また、多様なのは人間だけではありません。人々が「見たよ」と教えてくれる「猫」も、実に様々。中にはヒョウやチーターなど、ネコ科の仲間も登場します。
本編外には、ネコ科の動物8種類をイラストで紹介したページもあります。「猫の仲間ってこんなにも多いんだなあ」と、学びが深まりますよ。
『Have You Seen My Cat?』の単語・文法解説
本文中に登場する単語・文法の中で、特筆すべきものについて以下で解説します。
主な単語
- bobcat [bŏb-kăt]
【名】ボブキャット、北米産のヤマネコ - panther [pǽnθər]
【名】ヒョウ、黒ヒョウ - persian cat [pə’ːrʒən-]
【名】ペルシャ猫
※いずれも本編外に登場する単語です。
主な文法
・現在完了形
現在完了形は「have+過去分詞」の形で、以下3つのいずれかの意味を表す文法です。
- 継続「ずっと~している」
- 経験「~したことがある」
- 完了・結果「~したところだ、もう~した」
この絵本では、②の「経験」の意味で使われています。
・Have you seen him?
→彼を見なかった?
似たような意味で「Did you see him?(彼を見た?)」という表現もできますが、「Did you see〜?」が「ある時や場所」を限定しているのに対し、「Have you seen〜?」は時や場所の限定がなく、「見たことがある?」と尋ねるニュアンスです。
『Have You Seen My Cat?』はこんな人におすすめ
文章は見開き1ページあたり1~2文。ほぼ全てが同じ文章の繰り返しなので、読み聞かせの難易度はかなり易しいです。
絵本の構成がシンプルで、イラストの色使いもはっきりしているので、0歳から楽しめると思います。エリック・カールが好きな方や、猫好きのお子さんには特におすすめですよ。
英語に自信のない方や、お子さんにネイティブの英語を聞かせたい方には、「株式会社ワールドライブラリー」が販売するCD付き絵本がおすすめです。CDにはネイティブスピーカーによる『Have You Seen My Cat?』のリーディング音声のほか、絵本の詞を一定のリズムに乗せたチャンツや、オリジナルのメロディーに絵本の詞を乗せた歌が収録されています。是非チェックしてみてくださいね。
