こんにちは、はにむらです。
明日は父の日ですね。今回は父の日にちなんで、「パパと読みたい英語絵本」を紹介します。
『Papa, please get the moon for me』です。(※写真はハードカバーのミニブック版)
パパが娘のお願いを叶えるために頑張る、夢があって壮大なお話ですよ。
この記事では、『Papa, please get the moon for me』の大まかなあらすじや見どころなどを紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね。
『Papa, please get the moon for me』の詳細情報
タイトル | Papa, please get the moon for me (邦題:パパ、お月さまとって!) |
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著 | Eric Carle(エリック・カール) |
イラスト | |
本編ページ数 | 28P※ |
総単語数 | 235語 |
絵本の種類 | ボードブック/ハードカバー/ペーパーバック/ミニブック |
※上下左右に開く仕掛けページは含みません。
『Papa, please get the moon for me』のあらすじ
Then papa put the very long ladder on top of the very high mountain.
出典元:『Papa, please get the moon for me』
おやすみ前に、モニカは窓の外の月を見ました。
「お月さまと遊べたらいいのにな。」
しかし、どんなに手を伸ばしても、月には届きません。
モニカはパパに言いました。
「パパ、お月さま取って!」
さて、パパはどうするのでしょうか――?
『Papa, please get the moon for me』の見どころ
夢のあるストーリーと楽しい仕掛け
娘のモニカに「お月さま取って!」と頼まれたパパ。「
すると、真ん中に左右の矢印が描かれた、めくり仕掛けらしき真っ白なページが(図参照)。
こんなに大胆で楽しい仕掛けを思いつくエリック・
パパがハシゴを登ったり降りたりする場面でも、上や下にめくる同様の仕掛けが登場します。まるで絵本の中から飛び出したようで迫力があり、
「パパはお月さまに辿り着けるのかな?」「
娘を想う父親の愛情が感じられる、夢があって壮大なストーリー。
子ども心をくすぐるお月さまのイラスト
この絵本は表紙や背表紙を含め、ほとんどのページが夜空をイメージした青や紺を基調に塗られています。子どもにとっては、夜の世界へ冒険に出かけるようでワクワクするのではないでしょうか。
特に、ページいっぱいに描かれた大きなお月さまはとても印象的です。お月さまにはうっすらと顔が描かれており、笑っているようにも見えて楽しいです。満月から三日月へと形を変えたり、大きさを変えたりするお月さまの姿は、何度見ても子ども心をくすぐるでしょう。
また、お月さまのイラストはよく見てみると『The Very Hungry Caterpillar』(はらぺこあおむし)の物語冒頭に登場する月にもよく似ています。どちらも知っていれば、「同じお月さまなのかな?」と想像が膨らんで楽しいかもしれませんね。
学べる英単語や表現は?
「up and up and up」と「down and down and down」、「got smaller and smaller and smaller」と「grew and grew and grew」など、対になった文章がリズミカルに表現されているのがとても印象的です。
絵本全体を通して特に難しい表現はなく、ストーリーの流れから大まかな意味は理解できると思います。
中でも特徴的な文法についていくつか解説します。
・仮定法過去「I wish~」
「~であれば良いのに」と、現在の事実に反する願望を表す文法です。仮定法過去では、動詞は過去形を用います。
・I wish I could go to space.
→宇宙に行けたら良いのにな。
・副詞節「No matter how~」
「Now matter+疑問詞+S+V」は、副詞節の役割を果たす構文です。
「Now matter how~」は「どんなに~しても」という意味で、複合関係副詞「however」に言い換えができます。
・No matter how much you reach out, you can’t reach the stars.
=However you reach out, you can’t reach the stars.
→どんなに手を伸ばしても、星には届かない。
・原型不定詞の知覚動詞構文「see+O+原型不定詞」
「to」のつかない不定詞(=動詞の原形)を「原型不定詞」といい、「watch」「see」「hear」などの動詞を「知覚動詞」といいます。
原型不定詞の知覚動詞構文は「知覚動詞+O+原型不定詞」の語順となり、例えば「see+O+原型不定詞」なら「Oが~するのを見る」という意味になります。
・I saw him run away.
→私は彼が走り去るのを見た。
楽しいストーリーを通して、色々な文法が学べるのも魅力ですね。
『Papa, please get the moon for me』。夢のあるストーリーと仕掛けページを、是非親子で一緒に楽しんでください。