こんにちは、はにむらです。
絵本の読み聞かせには、言葉を習得したり想像力を育んだりするだけでなく、親子の愛着関係を深める効果もありますよね。「親子の愛情」をテーマにした絵本なら、尚更その効果も高まると思います。
今回は、母親の愛情をストレートに伝えられる、素敵な英語絵本を紹介します。

『Does a Kangaroo Have a Mother, Too?』です。(※写真はペーパーバック版)
色々な動物の親子が登場する、心温まる絵本です。動物の名前に関する豆知識を得ることもできますよ。
この記事では、『Does a Kangaroo Have a Mother, Too?』の大まかなあらすじや見どころなどを紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね。
『Does a Kangaroo Have a Mother, Too?』の詳細情報
タイトル | Does a Kangaroo Have a Mother, Too? (邦題:カンガルーの子どもにもかあさんいるの?) |
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著 | Eric Carle(エリック・カール) |
イラスト | |
本編ページ数 | 23P※ |
総単語数 | 214語 |
絵本の種類 | ボードブック/ハードカバー/ペーパーバック |
※巻末(本編外)に、動物の名前に関する豆知識が記載されています。
『Does a Kangaroo Have a Mother, Too?』のあらすじ
YES! A KANGAROO has a mother. Just like me and you.
Does a lion have a mother, too?
出典元:『Does a Kangaroo Have a Mother, Too?』
カンガルーの子どもにも母さんいるの?
――もちろんいるわ。あなたと同じよ。
ライオンの子どもにも母さんいるの?
――もちろんいるわ。あなたと同じよ。
それじゃあ、動物たちの母さんは――。
『Does a Kangaroo Have a Mother, Too?』の見どころ

母親の愛情をストレートに伝えられる
子どもの問いかけに、母親が答えていく形でストーリーが進みます。
見開きの左ページに文章、右ページに動物の親子のイラストが描かれ、「○○の子どもにも母さんいるの?」という質問が繰り返されます。これらの質問は全て最後の質問への布石となっており、その質問に対する母親の答えこそが、この絵本の最も重要なメッセージとなっています。
全ての生き物に共通する母親の大きな愛情を、ストレートに伝えられる絵本です。
仲睦まじい動物の親子のイラスト
エリック・カールらしい、カラフルで生き生きとした動物たちのイラストも印象的です。
母親が子どもを抱っこしていたり、体を寄せ合っていたり。仲睦まじい動物の親子のイラストにほっこりします。
様々な種類の動物が登場するので、動物好きの子どもにもおすすめですよ。
学べる英単語や表現は?
作中の文章はほとんどがあらすじ冒頭の文章と同じ型で、動物の名前の部分だけが異なります。全体として難しい単語や表現はなく、英語が苦手でも読みやすい絵本です。
・「just like」と「just as」の違い
文中で登場する「just like」と「just as」は、どちらも「~と同じように」という意味で使われていますが、この用法の場合、両者には以下のような違いがあります。
・「just like」…前置詞としての役割を持つ
・「just as」…接続詞としての役割を持つ
つまり、「just like」の後ろは名詞や代名詞、「just as」の後ろは節(S+V)となります。
・動物の赤ちゃんや群れの名称
絵本の巻末には、本編に登場した11種類を含む全12種類の動物について、「baby」「mother」「father」「group」それぞれの名称が紹介されています。
例えば、羊の場合は以下の通りです。
・baby(子羊)→「lamb」
・mother(雌羊)→「ewe」
・father(雄羊)→「ram」
・group(群れ)→「flock」
動物の「群れ」を表す際、英語では動物の種類によって「flock」「herd」「troop」など単語を使い分けるようです。
(例:「a flock of sheep(羊の群れ)」「a herd of elephants(ゾウの群れ)」)
少しマニアックな知識のようにも思えますが、絵本を通して学びが深まるのはとても楽しいですよね。
『Does a Kangaroo Have a Mother, Too?』で、素敵な親子の読み聞かせ時間を過ごしてみてくださいね。