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初めての英語絵本におすすめ『The Very Hungry Caterpillar』

初めての英語絵本におすすめ『The Very Hungry Caterpillar』
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こんにちは、はにむらです。

娘の「Worldwide Kids(ワールドワイドキッズ)」受講をきっかけに英語絵本に夢中になり、今では毎月数冊の英語絵本を購入するようになりました。

しかし、初めの頃は知識もなく、絵本選びに苦労していました。特に初めての一冊は、どれを選べば良いかとても迷いますよね。そんな方におすすめしたい絵本があります。

『The Very Hungry Caterpillar』ハードカバー版の写真

『The Very Hungry Caterpillar』です。(※写真はハードカバー版)

「はらぺこあおむし」と聞くと馴染みのある方も多いのではないでしょうか。

1969年の初版から50年以上経った今も、世界中で愛されている大ベストセラーです。とても完成度が高く、どの年代の子どもでも楽しめる絵本ですよ。

この記事では、『The Very Hungry Caterpillar』の大まかなあらすじや見どころなどを紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね。

『The Very Hungry Caterpillar』の詳細情報

タイトル The Very Hungry Caterpillar
(邦題:はらぺこあおむし)
Eric Carle(エリック・カール)
イラスト
本編ページ数 22P
総単語数 224語
絵本の種類 ボードブック/ハードカバー/ペーパーバック/電子書籍

『The Very Hungry Caterpillar』のあらすじ

On Monday he ate through one apple.
But he was still hungry.

出典元:『The Very Hungry Caterpillar』

主人公は、生まれたての小さな腹ぺこ青虫。

月曜日はりんごを1つ、火曜日は梨を2つ、水曜日はすももを3つ…。

穴を空けながらどんどん食べていきます。

ケーキやアイスクリーム、チーズやソーセージなんかも食べて、食べて、食べて――。

そして、最後に成長した姿は――?

『The Very Hungry Caterpillar』の見どころ

美味しそうな果物の写真

楽しいストーリーと穴あきページ

一匹の青虫が卵から生まれて蝶へと成長する過程が、エリック・カールの独特の世界観で描かれています。

この絵本の魅力は何と言っても、小さな青虫があらゆる物をどんどん食べていく様子ではないでしょうか。絵本に施された仕掛けによって、その面白さが上手く表現されています。

『The Very Hungry Caterpillar』仕掛けページの簡略図。幅の異なるページが階段のように重ねられている。

青虫が月曜日から金曜日にかけて果物を食べていく場面では、上図のように幅の異なる5枚のページが階段のように重ねられています。一見それぞれの果物が1つずつあるように見えますが、りんごが描かれた手前のページから順番にめくっていくと、梨が2つ、すももが3つ…と、1つずつ果物の数が増えていきます。

更に、それぞれのページには等間隔に型抜きされた丸い穴があり、ページの裏側には後ろから見た果物と、穴を通って出てきた青虫のイラストが描かれています。まるで青虫が本当に食べて空けたようなページの穴に、夢中になること間違いなしです。

美味しそうな食べ物と美しい自然のイラスト

この絵本のイラストは、数あるエリック・カールの絵本の中でも特に万人に親しみやすいと思います。

青虫が食べ進んでいく食べ物は、どれも色鮮やかで美味しそうに描かれています。子どもが大好きな果物やお菓子がたくさん登場するので、ワクワクした気持ちで読み進められるでしょう。

自然の美しさも良く表現されています。特に、ラストページで青虫が蝶へと成長した姿は、カラフルでダイナミックに描かれており、とても印象的です。

学べる英単語や表現は?

使われている文法は中学校で習うレベルで、特に難しい表現はないと思います。話の流れやイラストからも内容が推測しやすいので、英語が苦手な人でも読み聞かせしやすいのではないでしょうか。

以下では、この絵本を通して学べる主な単語について紹介します。

・曜日と数

物語の時間経過は「曜日」で表現され、「Sunday」から次の「Sunday」まで全ての曜日が登場するので、曜日を表す英単語を覚えるのにぴったりです。

また、月曜日から金曜日までのページでは果物が一つずつ増えていくので、「1」から「5」までの数字を楽しく、分かりやすく覚えられます。「One, two, three…」と指差しながら、果物のイラストを一つずつ数えてみるのも良いですね。

・副詞「still」と「any more」

文中に、対照的な意味を持つ副詞「still」と「any more」が登場します。

・「still」…今でもまだ継続していることを表す
・「any more」…以前はそうだったが、今はもう違う状態を表す(※否定文や疑問文で使われる)

青虫がいくら食べても空腹である、という場面で「still」が多用され、青虫が成長し、もう空腹でも小さくもない、と説明する文章で「any more」が使われているので、単語の表す意味が理解しやすいと思います。

どうして蝶なのに「さなぎ」ではなく「繭」なの?

日本語訳版「はらぺこあおむし」では、主人公の青虫はさなぎから蝶に成長しますが、本家の英語版では「chrysalis」ではなく「coccon」、つまり繭から成長します。

これを見て、「蝶は繭を作らないのでは?と疑問を持つ方もいると思います。

この疑問に対して、エリック・カール本人が自身の公式ホームページにて回答しています。

要訳

  1. ほとんどの蝶はさなぎを作るが、繭を作る珍しい種類も存在する。《科学的な説明》
  2. そもそもこの絵本の青虫は、キャンディーやアイスクリームを食べるなど型破りな存在である。《非科学的な説明》
  3. 子どもの頃、自身の父親が「Eric, come out of your cocoon.」と言っており、これは「自分の周りの世界を開いて受け入れなければならない」という意味だった。そのため「Come out of your chrysalis.」という響きは正しくないと感じる。《非科学的な説明》

おそらく、エリック・カールにとっては③の持つ意味が最も大きかったのではないでしょうか。彼は科学的な正解よりも、自分の感性を大切にしたのだと思います。

そして、「Come out of your cocoon.」の言葉は、彼が絵本を通して子どもたちに伝えたいメッセージでもあったのではないでしょうか。小さな青虫が大きく美しく成長するストーリーは、自分の殻を破って羽ばたいていくことの素晴らしさを子どもたちに教えているように感じます。

日本語訳版にもまた違った魅力があるのですが、作品に込められた作者の思いがより伝わるのは、やはり本家の英語版の方ではないでしょうか。

 

個人的には、大きくて丈夫な「BIG BOARD BOOK」(Amazonでの分類はハードカバー版)がおすすめですよ。

是非、初めての英語絵本に選んでみてくださいね。

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