こんにちは、はにむらです。
2021年現在も、世界中で猛威を振るい続けている新型ウイルス。これまでに経験したことのないパンデミックによって、当たり前だった生活が一変してしまいました。
そんな中でも、あらゆる分野で働きながら社会を維持してくださっている方々への感謝の気持ちや、一人一人が正しい知識を身につけ、公衆衛生の意識を高めることの大切さを身に沁みて感じています。この経験は、未来を担う子どもたちにも是非伝えていきたいですね。
そこで今回は、パンデミックの知識を学べる英語絵本を紹介します。
『Pandemics for Babies』です。
アメリカでシリーズ100万部を突破したボードブック絵本「Baby University」シリーズの一つで、2020年10月に発売された絵本です。
この記事では、『Pandemics for Babies』の大まかなあらすじや感想、使われている単語や文法などを紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね。
『Pandemics for Babies』の詳細情報
タイトル | Pandemics for Babies |
---|---|
著 | Chris Ferrie(クリス・フェリー) Neal Goldstein(ニール・ゴールドスタイン) Joanna Suder(ジョアナ・スーダー) |
イラスト | Chris Ferrie(クリス・フェリー) |
本編ページ数 | 24P |
総単語数 | 277語 |
絵本の種類 | ボードブック/電子書籍 |
『Pandemics for Babies』のあらすじ
The number of sick people is quickly increasing.
Now it is epidemic.
出典元:『Pandemics for Babies』
ある人間が新型の病気になった。その濃厚接触者も病気になる。これが伝染性だ。
病気の人が急速に増えることをエピデミック、そしてそれが世界中に広がることをパンデミックという。
公衆衛生労働者たちは、どのように救助を行うのだろう?
感染症への様々な対策について、一緒に学んでいこう。
『Pandemics for Babies』の感想・レビュー
感染症の知識を分かりやすく学べる
専門家監修の下、感染症についての基本的な知識が書かれた絵本です。
- 伝染性とは何か?
- 感染症はどうやって広がるのか?
- それを防ぐために何をするのか?
上記のような内容が、子どもにも分かりやすいよう、非常にシンプルに説明されています。
「パンデミック(pandemic)」や「ソーシャルディスタンス(social distancing)」などはすっかり馴染みの言葉になりましたが、その意味を子どもに正しく教えられる人はあまり多くないのではないでしょうか。これらの言葉は英語のまま使われることも多いため、英語絵本で勉強するのはぴったりだと思います。
この絵本では、医療従事者や研究者の役割、そして私たち一人一人にできる対策についても紹介されています。子どもはもちろん、大人にとっても勉強になる、今の時代に是非読んでおきたい一冊です。
丸くて可愛い人間のイラスト
イラストはとてもシンプルで、人間はボールに見立てられ、丸い円に目と口、ほっぺたが描かれ、可愛く表現されています。背景も真っ白なので、幼い子どもにも視覚的に理解しやすいと思います。
タイトルやテーマから怖いイメージを抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、愛着のあるイラストによって柔らかい雰囲気になっており、とても読みやすい絵本です。
『Pandemics for Babies』の単語・文法
本文中に登場する単語・文法の中で、特筆すべきものを以下で紹介します。
主な単語
- contagious [kəntéidʒəs]
【形】伝染性の - transmission [trænsmíʃən]
【名】伝達 - epidemiologist [èpədìːmiɑ’lədʒist]
【名】疫学者 - surveillance [sərvéiləns]
【名】監視 - investigate [invéstəgèit]
【動】~を調査する - isolation [àisəléiʃən]
【名】隔離 - quarantine [kwɔ’ːrəntìːn]
【名】検疫 - exposed [ikspóuzd]
【形】曝露された - vaccine [væksíːn]
【名】ワクチン
- hygiene [háidʒiːn]
【名】衛生状態 - precaution [prikɔ’ːʃən]
【名】予防措置
主な文法
・現在完了形
現在完了形は「have+過去分詞」の形で、以下3つのいずれかの意味を表す文法です。
- 継続「ずっと~している」
- 経験「~したことがある」
- 完了・結果「~したところだ、もう~した」
この絵本では、②の「経験」の意味で使われています。
・People who have had that experience are valuable.
→その経験をした(ことがある)人は貴重です。
『Pandemics for Babies』はこんな人におすすめ
テーマは少し難しいですが、3~4歳くらいの子どもにも分かるように作られていると思います。大人にとっても学びのある内容なので、あらゆる年齢層の人におすすめしたい絵本です。
文章は見開き1ページあたり2~4文です。専門用語が多いので一見難しく感じるのですが、使われている文法は難しくありません。単語の意味さえ押さえておけば、読み聞かせのハードルはそこまで高くないかと思います。
是非、親子で一緒に読んで、大切なことを見つめ直すきっかけにしてみてくださいね。